水をもらった枯れ木の気分

梱包する本もないという悲しい状態なので、日中、買い物などにでかける。
帰宅後、フリマ用に値段をつけた文庫の中から、面出しする本を選んで分けておく。100円均一の文庫とはいえ、ビジュアルに特徴のある本でアピールして手にとってもらおうという作戦。
新潮文庫の、野坂昭如『水虫魂』『受胎旅行』『てろてろ』『好色覚え帳』『心中弁天島』、原田康子『病める丘』『北の林』、サガン『すばらしい雲』。これが全部、宇野亜喜良のカバー。並べて見るとなかなかいい。「おっ、宇野亜喜良!」という感じで気付いて手にとってくれる人がいるはずだ。それは50歳代と20歳代の母子で、そこから会話がはずんだりする。妄想。

昨日は注文ゼロだったのに、今日は午後から切れ目なく注文をいただいて、7万円程売れる。助かった。うれしい。水をもらった枯れ木はこんな気分に違いない。