ポール牧さん

体調がいまひとつの日々が続いていたが、やっと健康状態にもどってきた。子どもの風邪がうつってしまったようで、熱はでなかったものの、ずーっと腹の中がふつう通りに動いていないという感じでだるかった。

復活したので、日中、大井町まででかけたついでに、ブックオフによる。ちょうど単行本500円セールの最中。
500円で、宮下志朗『書物史のために』(晶文社)、中平まみ『ブラックシープ 映画監督中平康伝』(ワイズ出版)。100円で、堀田善衛ゴヤ4』(朝日文芸文庫)、松本侑子『映画をつくった女たち』(シネマハウス)、高峰秀子『にんげん蚤の市(署名落款入)』(文藝春秋)の5冊。少ないけれど、なかなかいい感じ。

最近は捌くのが大変なくらい買い取りの依頼をいただく。ありがたいこと。買い取りのよいところは、なんといっても、同じジャンルの本がまとまって手に入るところだ。
しかし、あくまでの受け身なので、品揃えは売ってくれるお客さまに委ねられることになる。それはそれで、自分の知らない世界を紹介していただくという楽しさもあるが、せどりの楽しさはまた別物。買い取りでしか手に入らない本もあるが、不思議とせどりでしか手に入らない本もあるので、これからは、以前程ではないにしても、少しせどりも増やしていこうと思う。

先日、ポール牧さんが自殺した。
ポール牧さんとは仕事で何度か現場をご一緒したことがあった。私の印象はテレビで長年の知人の方たちが語っていた印象とは違って「恐かった」ということ。これは自分が若かったこともあって、ポール牧さんの持つ迫力に圧倒されていたこともあったが、それ以上に何かピリピリした近寄りがたい雰囲気を受けた。仕事には常に厳しい態度で望んでいた。たった数日間のお仕事だったけれど、こんな最後で本当に残念。御冥福をお祈りします。