シナリオで行こう

 午前中は四谷まで出張買取。取り扱いのジャンルと少しずれているものの、安く折り合いがついたので出店を予定しているフリーマーケット用として買う。100冊ほど。これは今日中にすべて値札をつけて段ボール箱にしまう。
 車で10分ほどの早稲田へ。久しぶりに古書店街を流す。早稲田の古本屋さんはどこも親しみやすい雰囲気でいい。価格も神田より概ね安いので、うまく買えば仕入れも可能。といってもずいぶんひさしぶりなのだが。今日は7店鋪ほど回り、大島渚初期のシナリオ作品集『日本の夜と霧/大島渚作品集』(現代思潮社)、20円!の棚から山田太一ふぞろいの林檎たち4』(マガジンハウス)。数店の『キネマ旬報』の山の中から、昭和30〜39年に発行された臨時増刊号、別冊で「名作シナリオ集」などシナリオを特集した号を発掘して9冊購入。『キネマ旬報増刊 シナリオ3人衆 橋本忍水木洋子新藤兼人』が実用的でいい。シナリオ関係はもっともっと充実させていきたいと思っている。 
 一応、早稲田のブックオフをのぞくが、竹中直人責任編集『「無能の人」のススメ』1冊のみ。これは映画「無能の人」のシナリオを収録。
 西荻窪ハートランドで本を補充した後、帰り道のブックオフ3店鋪に寄りながら帰宅。100円で5冊、池田満寿夫私小説 わが青春の文学と性の遍歴』(文藝春秋)など。

 ところで、本を出していることもあって、見ず知らずの人から突然相談を持ちかけられることがある。突然の電話でも、時には時間があれば丁寧に答えることもある。特にすでに古本屋のウェブサイトを立ち上げた人は応援したいし、少しでも役にたてればいいと思う。しかし、失礼な人も多い。
 以前「メール取材」として「取り置き注文について効果があるかどうかを書いて返信してほしい」というメールがきた。あまりに失礼だと思ったので、「これは取材なのか?」「文章を書かせるということは原稿料は発生するのか?」など不明な点を書いて返信した。結局、聞きたいだけで、原稿に取り込まれるかどうかも決まっていなくて「使えれば」という返事だった。そもそも「メール取材」って何だよ。
 で、昨日はこんな内容のメールがきた。
「HPみました。古本をネットオークション販売することはできるのでしょうか?
都内  ミヤモト」
これだけ。質問の意味もよくわからないし、宛名も挨拶もなし。こんなメールを送るようでは、ヤフオクではトラブル必至。やめたほうがいいでしょう。「HP」って何だよ。ヒューレット・パッカードか。