卒論を宅配便で送る

黒澤明のマルチカメラシステムを考察するという内容で卒論を書いているのだが、その下書きの締め切りが明日12日着だ。ほとんど寝ずになんとか書き終えて、間違いなく期日指定通りに到着するように宅配便でおくる。
速達でおくっても間に合うと思うのだが、普通郵便の到着日はあまりあてにできない。通信教育は第四種郵便で送ることができて、かなり安い。原稿用紙10枚くらいを送っても15円なのだ。だから余裕をもって送ればよかったのだが、なかなか難しい。

ところで今、池袋の新文芸座では黒澤明の全作品回顧上映中だ。30作品中だた1本映画館で見たことのない「デルス・ウザーラ」を今回こそ見たいと思っている。
確認したいことがあって新文芸座へ電話をかける。しかし、返答は予想していた通りの残念なもの。
デルス・ウザーラ」は70ミリフィルムで製作されているのだが、上映は70ミリかどうかを確認したかったのだ。今やほとんど過去のものとなった70ミリの映画をかけるために、わざわざ映写機を持っているはずはないと思ったのだが、やはり予想通り、35ミリフィルムでの上映ということだった。当たり前の状況だけど、残念だ。
思えば、黒澤明が亡くなった翌年の東京国際映画祭渋谷公会堂で上映されたのが最後の70ミリフィルムでの上映機会だったかもしれない。見ておくべきだった。
次は生誕100年とかでフィルムセンターが上映してくれるのを待つしかないか。