舌の根も乾かぬうちに

 朝10時、突然「セールをやろう」と思い立つ。給料日の人が多い25日だからではなく、とにかく在庫が多くて、そのわりには売り上げが伸び悩んでいるからにすぎない。数日前の日記で売れ残った本を安くすることに違和感があると書いたばかりだというのに、こういうのを「舌の根の乾かぬうちに」というのだろう。
 今年に入ってから「映画芸術」の半額セールをやったけれど、全体的なセールは昨年7月の「オープン3周年記念、3冊買うと33%ディスカウント300時間」以来になる。
 今回の目的は在庫圧縮なので、3周年記念みたいにすべての商品を対象にしなくてもいい。そこで、こんなルールにする。1,000円以上の注文に限り商品番号1〜3000番=4割引、3001〜8000番=3割引、8001〜9500番=2割引、9501番〜=割引対象外、映画パンフレットは全品3割引と、こんな感じ。
こうすれば長い期間売れない本の在庫をうまく売ることができるかもしれない。早速、メルマガで案内し、ウェブサイトも更新する。
 しかし、午前10時半という時間が悪かったのか、なかなか反応がない。来るメールは迷惑メールばかりなり。夕方になってもセールの対象になる注文は1件で泣きたくなる。夜になってやっと10冊以上のまとめ買いの注文が2件入った。助かった。精神的に少し疲れてしまった。夜にメルマガを出して寝てしまうとか、朝もすぐに出かけてしまうなどすればよかった。こうすればよけいな心配をせずに済む。