霞が関ビルディング

夜、五反田展の目録の続き。もう一息なのに終わらなかった。書き慣れていないので、どうしても途中で考えてしまう。仕入れの時から目録のことが頭にないとスムーズにいかないな、と思う。

目録に載せたもののひとつ「霞が関ビルディング」は、建設した三井不動産が発行した非売品(たぶん)の資料。日本初の超高層ビルがいかにして出来上がったか、その思想などがまとめられている。当時の建築としては当然なのだが、やはり火災に強い建材としてアスベストが使用されている。吹き付けではなく板状のものが壁全体にはめられているようだ。むき出しにはなっていないだろうから、飛び散る危険はないだろう。しかし、霞が関ビルが巨大なアスベスト・タワーだということは間違いないようだ。1968年に建てられた超高層ビルの寿命はどのくらいだろうか。いつか必ずくる解体の時、霞が関ビルのアスベスト対策を見てみたいものだ。


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